【事務局見聞録】
  営農型発電設備の見学について

今年3月31日付の農林水産省の「支柱を立てて営農を継続する太陽光発電設備等についての農地転用許可制度上の取り扱いについて」の通達を受けて、農業を続けながら売電する「ソーラーシェアリング」が具体的に動き始めています。

国内では福島原発事故の教訓から、人や環境に優しい「自然再生可能エネルギー」で発電した電力の「固定価格買取制度」が一昨年からスタートしましたが、農地に支柱を立てて太陽光パネルをすのこ状に設置して、農業を続けながら太陽光で発電した電力を電力会社に売電するシステムが「営農型発電=ソーラーシェアリング」です。

伊藤さんのソーラーパネル
伊藤さんのソーラーパネル

農作物の生育には遮光率35%~40%が適しているとのことで、県内でも上田市の伊藤幸弘さんが自宅の農地を使い、実際に取り組んでいることから、このたび、長野市監査委員の轟光昌氏に同行して現地を視察してきました。

伊藤さんは、かぼちゃ栽培の畑・約100坪に太陽光パネル72枚を設置して、農業収入と売電収入を得るという試みをこの4月からスタートしました。

伊藤さんのかぼちゃ畑
伊藤さんのかぼちゃ畑

伊藤さんは元建設会社にお勤めで、施設は自主施工されたこともあり、初期投資額は420万円、太陽光発電出力能力は、17.28kw(1太陽光パネル240w×72枚)とのことで、年間売電収入は、

1240kw(設備能力1kw当上田地区年間発電見込量)× 17.28kw × 42円
= 90万円

従って初期投資額は5年で回収できるとのこと。加えて、農産物収入も安定して確保できること、また、原子力や原油等化石燃料に頼らない「自然と人との共生」という社会貢献への思いが、太陽光発電に取り組んでいる無形の効果でもあるとのお話しがありました。

日本には休耕田も含め広大な農地があります。この農地を活用して、従来の農産物収入の8割が収穫できれば(3/31農水省通達基準)、太陽光パネルによる自然再生エネルギーが確保でき、人や環境に優しい電力によって個人生活や企業活動が営まれることになります。
ただ今後、「ソーラーシェアリング」が農業従事者に広く普及していくためには、農家の皆さま一人ひとりの意識改革とともに、資金援助や融資優遇制度等で行政や金融機関、各種団体が協力姿勢を具体的に示していくことが何よりも重要ではないかと感じました。

伊藤さん(右)と轟長野市監査委員(左)
伊藤さん(右)と轟長野市監査委員(左)

*電力買取固定価格制度とは、再生可能エネルギーで発電された電気を電力会社が買取る制度。規模が10kw以上の太陽光発電の買取期間は20年。買取価格は、2013年度1kw当37.8円。2012年度は42円。(伊藤さんは申請時期が昨年で42円が適用。)

<本件照会先>
施工者:伊藤 幸弘氏  上田市富士山 電話 0268-38-0423
取材者:NPO法人長野都市経営研究所 事務局 河口
    電話 026-235-7911 FAX 026-235-6166
    E-mail  nupri@nupri.or.jp

第二回「門前まち花遊歩
    ~牛に引かれて善光寺参り」への参加のご案内

新秋の候、ますますご清祥のことと、お喜び申し上げます。

さて今年も好評につき、「門前まち花遊歩~牛に引かれて善光寺参り」のイベントを開催します!

石畳化されつつある表参道を、秋色の爽やかな風に吹かれて着物姿の皆様が牛に引かれてゆったりと散策し、精進料理の昼食・大本願雅楽会の皆様による演奏を鑑賞・大本願にて「まちづくり」についての講話を聞いていただき、自らが住む地域に誇りと愛着の気持ちを高めていただけたら幸いに思います。

お友達をお誘いの上、たくさんの皆さまのご参加をお持ちしております!
概要は下記のとおりです。

1.開催日時 10月6日(日)午前9時30分~受付
2.集合場所 TOiGO広場
3.定員 着物姿の女性 80名
参加費    1,000円(精進料理代の一部ご負担)
4.スケジュール           

9:30 受付開始(TOiGO広場)
10:00 出発式(長野市長、商工会議所会頭、NUPRI理事長、出席予定)
10:20 牛と共に善光寺に出発
11:20 善光寺山門に到着 善光寺寺務総長より答礼をいただく
11:40 本堂にて参拝
12:00 宿坊にて昼食(精進料理)
13:00 大本願雅楽会の雅楽鑑賞(大本願)
13:30 まちづくり講話/ワークショップ(大本願)
14:15 門前まち散策(自由参加)
15:00 自由解散
5.参加申し込み 参加申し込み用紙をダウンロードしていただき、
9月20日(金)までにお申し込みください。

参加申し込み用紙はこちら

<お申し込み先>

NUPRI事務局 

電話 026-235-7911

FAX 026-235-6166

E-mail nupri@nupri.or.jp

理事 鈴木隆治

NUPRI特製「ながの街中風景絵はがき」の販売について

当所では、地域で活躍する旬の方々をお呼びし、お話しをお聴きする「わいがやサロン」を平成18年8月にスタートし、既に開催回数も43回を数え、現在NUPRI活動のまさに核になっております。

また「わいがやサロン」につきましては、「わいがや通信」を開催の都度発行し、講師のテーマに沿って、井上 進氏(井上デザイン事務所)が描く、長野市内の街中風景や周辺地域の四季折々の風景を題材とした素晴らしい「スケッチ画」が表紙を飾り、情緒を醸し出し、多くの皆さまの共感をよんでいます。

つきましては、今回、43枚あるスケッチ画の中から、長野街中風景を描いた6枚を選び、「絵はがき」として販売することにいたしました。

THE FUJIYA GOHONJIN (表参道)

ぱてぃお大門

しまんりょ小路

江戸後期建築とみられる三原屋の土蔵・店舗(桜枝町)

門前まち花遊歩(中央通り)

丹波島橋

 

値段は、6枚セット1組で500円です。

ご希望の方は、NUPRI事務局までお申し込みを宜しくお願い申し上げます。

なお送料は無料ですので、是非お申込下さい、お待ちしております!

 

<お申し込み先>

NUPRI事務局 

電話 026-235-7911

FAX 026-235-6166

E-mail nupri@nupri.or.jp

事務局 小泉

橋めぐりトークセッションの開催

この7月27日(土)に主催「信州・橋の日推進協議会」(NUPRI後援)の「橋めぐりトークセッション」が開催されました。

第一部は、「犀川・橋物語」をテーマに、信州・橋の日推進協議会理事の山浦直人氏を案内役に犀川に架かる橋めぐりを行いました。

最初に、上水内郡と更級郡との間に架けられた「両郡橋」を、

両郡橋
両郡橋

次には、信濃の国で古くから登場し、コンクリートアーチ橋として有名な歴史の橋、「久米路橋」を、

久米路橋碑久米路橋
久米路橋

そして最後は、景勝地山清路に架かるアーチ橋の「山清路橋」を見学しました。

山清路橋
山清路橋

橋は、昔も現在も、地域と地域を結ぶ生活に欠かせない橋ですが、その佇まいには先人の苦難の汗を感じ、景観の美しさと相俟って、まさに『ロマン』でした。

案内人・山浦直人氏
案内人・山浦直人氏

第二部は、「川と橋のトークセッション」と題して、服部秀人国立長野高専名誉教授をコーディネーターに、野中玄雄・延岡「橋の日」実行委員長、山浦直人・信州橋の日推進協議会理事をパネリストとして、パネルディスカッションを行いました。
宮崎県延岡市では、8月4日は「橋の日」として市民に定着しており、特に子供たちに対して、情操教育の一環として、橋の役割や安全性、歴史等の伝承に力を入れており、小学校の教科書にも載っているとのお話しでした。

また、野中玄雄・延岡「橋の日」実行委員長は、橋は「地域の風景に融和し、市民に愛され、歴史を受け継ぐ橋」をコンセプトに、

  • 自然との調和
  • 都市との融合
  • コミュニティ
  • 歴史の継承

を此れからも大切にしていきたいとの熱いお話しがありました。
山浦氏からは、橋を単に車で通り過ぎる実用面だけでなく、景観の美しさを再認識するとともに、歴史を遡り、先人の生活に思いを馳せることで、『ロマン』が生まれ、貴重な観光資源の一つになるとのお話しがありました。

また、土屋修三「信州・橋の日推進協議会」事務局長からは、橋に佇んで浴びる風や夕日に何とも言えない風情があり、それが橋の大きな魅力であるとのお話しがありました。

パネルディスカッション
パネルディスカッション

第三部は、パネリストを囲んで和気藹藹の雰囲気で懇親会が行われ、「信州・橋の日推進協議会」の此れからの更なる発展を参加者全員で誓いました。

懇親会
懇親会

今年もやります!「びんずる祭り」夜の集い

梅雨も明け、いよいよ夏本番・・。皆様にはいかがお過ごしですか。

夏!と言えば「長野びんずる」。我が、事務所の前を様々な連が楽しそうに通り過ぎて行きます。会員とその家族、お友達、「わいわいガヤガヤ」飲み物片手にお囃子を聴きながら、踊りを見ながら語りあいませんか?

ビール、おつまみ、を用意して・・夏の一夜を臨時開店します。例年のように、持ち込みも自由です。なお、今年は、東京ディズニーリゾート30周年の“ザ・ハピネス・ツアー”の一環として、特別にTDRの人気キャクターのパレードも!

*パレード時間・コース
15:00~15:30  末広町交差点 ⇒ 新田町交差点 ⇒ 市役所駅前交差点

事務所のオープン時間も早めますので、是非、是非、是非、お立ち寄りくださいね。

日  時 8月3日(土曜日)
開店:午後3時 ~ 閉店:午後9時30分
場  所 NUPRI事務所

お問い合わせ NUPRI宛(電話 026-235-7911 または メール

平成25年8月のサロン開講のお知らせ

盛夏の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、今回のわいがやサロンは、山と自然を愛する写真家として活躍されている栗田貞多男(くりた さだお)さんをゲストにお迎えして、「信州の分水嶺 -山と川と里-」をテーマにお話をお伺いします。

栗田さんは1946年長野県長野市生まれ。電子機器会社勤務を経て、故・田淵行男氏に師事、写真の道へ。現在も長野市に住み、山・川・蝶などの自然を題材とした写真を撮り続けておられます。著書は「千曲川」「黒部峡谷」など多数。「ゼフィルスの森」では日本蝶類学会第3回江崎賞を受賞されています。

「信州各地の生活や地域文化は分水嶺と深く関わっています。山と自然と暮らしの絆に目を向けるきっかけになればうれしいです」と栗田さん。豊かな自然と共生する街づくりのヒントをお聴きできるのではないでしょうか。

ご友人お仲間をお誘い合わせのうえ、ぜひご参加を賜りますようお願いいたします。一同心よりお待ち申し上げております。

日  時 8月22日(木)午後6時から
場  所 NUPRI事務所
テ ー マ 信州の分水嶺 -山と川と里-
講  師 栗田貞多男(くりた さだお)さん
写真家 / クリエイティブセンター・フォトライブラリー長野主宰
日本写真家協会、日本昆虫協会、日本蝶類学会会員

 

お申し込みは NUPRI宛(FAX 026-235-6166またはメール)で8/8(木)までにご連絡をお願いいたします。